第6話はこちら
前回のあらすじ
キリンさんの助言によりマール・イテーブル神殿で伝説のアイテム「ノビール・ヤーツ」を拝借し、同時にジャリジャーリの上空に浮かぶ空島を発見した2人。
その数時間前、ウルフ盗賊団はせっせと真っ赤なりんごを空島に隠していた。
俺らの財宝か?欲しけりゃくれてやるぜ、探してみろ
この世のずべ手をそこに置いてきた。
本編
ボクとワタシはジャリジャーリに到着していた。
ブンっブンっ!
ボクはノビール・ヤーツを強く振っていた。
ボク「へぇ、これって釣り竿を投げるように振ると伸びるんだ!」
ミョーーン、バシッ!
ワタシ「…さっきから痛いわよ!」
当然怒られちゃいました。
ワタシ「まぁ、そうやって伸びるなら、この辺から空島に向かって振ってみるのはどう?」
地面を指差しながらボクを隣に来させた。
ボク「早速やってみるね、それ!」
ミョーーーーーー・・・・・
ボク&ワタシ&ノビール・ヤーツ「……」
およそ5分間の沈黙が続いた。
ピンッ‼︎
どうやらノビール・ヤーツが空島まで届いたようだ。
ボク「さぁどうしよう?」ニッコリ
ワタシ「え、まさかこれを登っていくんじゃ…」
ため息をつきながらレディーファーストとして先にワタシが登り始めようとした。
ボク「ん?なんだこの取っ手についてるボタンは?」ポチッ
するとみるみるうちに伸びていたノビール・ヤーツが縮んでいった。
シューッ!!
ボク&ワタシ「うわわぁぁあ」
その勢いは夢の国にあるタワー・オブ・テラーを思い出すほどだった。
意識が朦朧な中、もう少しで空島に着きそうな時、ボクは思わずボタンをもう一度押してしまった。
急にノビール・ヤーツが止まったのでワタシは放り出されてしまったが、運が良くそのまま空島に着地した。
ワタシ「ちょっと!危ないじゃない!」
尻もちをついたワタシが立ち上がり辺りを見渡してもボクの姿はない。
ボク「手を貸してくれ〜」
空島から顔を出し下を覗くと、そこには必死にノビール・ヤーツにぶら下がってるボクがいた。
ワタシ「まったくしょうがないわね」
ぶつぶつ言いながらも助けてくれるワタシの優しさにボクは涙でズボンが濡れた。
ボク「ワタシ〜ごめんね!!そしてありがとう」泣
ワタシ「まぁ危なかったけど、冒険はこうでなくっちゃね!」
意外と肝が座ってるワタシの発言を聞いてボクは少し驚いた。
ワタシ「さーて、宝箱はどこかなー?」
ワクワクしながら探していると枯葉の下に隠れている宝箱を発見した。
ボク「うわー真っ赤なりんごがいっぱいだ」
ワタシ「盗賊団はなんでこんなに盗んだのかしら?」
ボク「わからないけど、見つかってよかった!」
ワタシ「まぁそうね、早く農家さんに返してあげましょう!」
ボクとワタシはすぐに農家さんのいるハー・タケー村まで戻ることにした。
ボク「やっぱり?」
ワタシ「もちろん!」
全く異なる表情の2人はノビール・ヤーツを地上の木に向けて伸ばし降りて行った。
ボク「うわわああぁぁぁ」
ワタシ「ヒャッホー!!」
つづく・・・
次回予告
ついに盗まれた真っ赤なりんごを見つけ出した2人
次回最終話!?
つづきはコチラ!