うつ病と闘う妻、向き合う夫

子ども

「今でも子ども欲しい?」

妻からそう聞かれた。

ボク。は昔から年をとれば親になると思っていた。

夕焼けに染まった公園で我が子と手を繋ぎ、夕飯の準備をしているお母さんの元まで帰る想像を何度したことか。

でも今は違う。

今は妻と2人で良いと思えつつある。

子どもは親を見て育つ物だと思っている。

体調が良い時は

「子どもがいたらこの部屋もうるさくなるね!」

と笑いながら話してくれる。

でも体調が悪い時は

「こんな辛い世の中に子どもを産みたくない…」

と泣きながら話してくれる。

「ボク。が精一杯面倒を見るから!」

なんて、最初は思っていた。

でも仕事をしている以上、日中にお世話ができるわけがない。

男なんて結局口だけだ。

仕事に精が出るっていうけれど、結局子どもの面倒は任せっきり。

日中は子どもを預かり所に預ける?妻が家にいるのに?

そんなの幸せじゃない。

自分勝手な考えはもうやめた。

「今は2人でいるのが幸せだよ」

それが今のボク。の答え。

でも知っているんだ。

妻が子どもに影響が無いよう、うつ病の薬を減らしていることを。

妻は前に進もうと努力している。

きっと心を安定にするのは辛いはずなのに。

その努力を無駄にしないように、ゆっくり歩んでいきたい。

きっと良いタイミングが来るはず。

その時が来たら思いっきり抱きつくんだ。

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